学生の情熱が生んだ、復興の地の恵み「FUJITSUKAスキンケア」開発ストーリー

学生の情熱が生んだ、復興の地の恵み「FUJITSUKAスキンケア」開発ストーリー

「FUJITSUKAスキンケア」は、宮城県仙台市の温泉施設「アクアイグニス仙台」で湧き出る“藤塚の湯”を活用したスキンケア製品です。その誕生の背景には、地元を想い、復興への願いを込めた大学生たちの挑戦がありました。単なる地域商品にとどまらない、このプロジェクトの軌跡をご紹介します。

すべては学生たちの提案から始まった

このプロジェクトが始まったのは2023年1月。アクアイグニス仙台が実施した「地域課題解決型プログラム」に参加した東北大学の学生チームが、「藤塚の湯」を活用したスキンケア商品の企画を自主的に提案したことがきっかけでした。

発案したのは、化粧品やスキンケアに関心を持ち、藤塚の湯を愛用していた岩間詩音さんと、地域活性化に貢献したいという想いを持っていた河内建さん。2人は「藤塚の恵みを肌で感じられるかたちで届けたい」「地域の魅力をもっと多くの人に伝えたい」と意気投合し、2023年4月に学生チームを結成。本格的に開発がスタートしました。



 

復興への想いを込めて

プロジェクトの根底には、東日本大震災からの復興への強い想いがあります。岩間さんは小学3年生のときに震災を経験しており、大学卒業とともに県外へ進む前に「地元・仙台に何か形あるものを残したい」と考えていました。

また、プロジェクトの舞台となったアクアイグニス仙台は、震災で甚大な被害を受けた仙台市若林区藤塚地区の集団移転跡地に建てられた、復興の象徴的な施設です。この地の恵みを活かした製品を全国に届けることで、東北全体の魅力を発信したい。そんな願いが、「FUJITSUKAスキンケア」には込められています。



共創で進めた開発プロセス

学生たちは、利用者目線の製品をつくるために、現地でのフィールドワークやオンラインでのディスカッションを重ね、藤塚の湯の利用者に対してスキンケアに関するアンケートも実施。その声をもとに試作・改良を繰り返し、製品の方向性を固めていきました。

製品化にあたっては、岩手県奥州市にラボ(自社工場)を構える「株式会社ファーメンステーション」と共同開発を行いました。同社は未利用資源を活用した発酵技術に強みを持ち、環境にも配慮した高品質なものづくりを行っています。学生たちの熱意と、専門企業の知見が結びつき、着実に商品化へと近づいていきました。

 

 

成分へのこだわりと製品の完成

約2年の開発期間を経て、「FUJITSUKA化粧水」は次のような特徴を備えた製品として完成しました。

温泉水の活用:水の代わりに、藤塚の湯の源泉(ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉)を100%使用しています(※エキス由来の水を除く)。

サステナブルな原料:ファーメンステーション独自の発酵技術で、休耕田で育てたオーガニック玄米から抽出した「米もろみ粕エキス」(※(アスペルギルス/サッカロミセス)/コメ発酵エキス液:保湿成分)を配合。保湿効果に優れています。

環境への配慮:容器にはバイオマスPETボトルを採用し、地球環境への影響を低減しています。

スキンケアとしての機能性だけでなく、持続可能性への配慮も大切にした商品設計です。




応援の声に支えられて発売へ

2024年4月に購入予約の受付を開始すると、5月には目標本数である100本を達成。製品化前から多くの人々に支持され、関心が高まっていることが伺えました。そして2025年2月22日、いよいよ正式発売を迎えました。

化粧水は、現地での購入のみだったにも関わらず発売から3日間で743本売れ、当初の目標の達成率は150%以上となりました。温泉のファンから支持を集めたほか、「若林区内ではじめてできたスキンケアだから応援したい」という地域の応援も要因の一つでした。

 

 

新たな仲間と次のステップへ

化粧水の好評を受け、今回2つ目の「FUJITSUKAジェルクリーム」を開発しました。これは「化粧水の”ふた”になる商品が欲しい」「オールインワンでも使える商品が欲しい」というお客様の声から、再び1年かけて開発した製品です。

化粧水の開発で活躍するメンバーの姿に憧れを抱き、さらに学生メンバーも増えました。2つ目の商品が出来上がることにより、藤塚生まれのスキンケアブランドが誕生したのです。

 

 

「ぬくもり由来。」

地中の熱に育まれた温泉水、東北の田畑から生まれたオーガニック原料、地域資源と地元学生が関わる開発の積み重ね。自然と人の営みが重なり合う、その背景すべてをブランドコンセプト「ぬくもり由来。」で表しています。

由来とは遠いところからつながって、今に届くその一連の道筋のこと。
今日、私たちの肌をつくるのは、きっといくつもの時間が積み重なってできた過去だから。

化粧水を超えた、地域と人をつなぐ架け橋に

学生たちは「この化粧水が、単なるスキンケア商品にとどまらず、藤塚という土地の記憶や、そこに込められた想いを伝える“媒体”になってほしい」と語ります。自然の恵みと地域の歴史が詰まった製品は、肌に優しいだけでなく、心にも残るストーリーがあります。

これからも「FUJITSUKAスキンケア」が、地域の魅力を伝え、東北の未来につながる存在であり続けることを願ってやみません。

 

 

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